2010年7月6日火曜日

robocopyのバージョンについて

robocopyといえばWindows管理者なら割と知名度のあるコマンドだと思います。
Windows XP、2003などではリソースキットに収録されているファイル、フォルダのコピーを行うコマンドですが、フォルダの同期やセキュリティ情報、監査の設定、タイムスタンプまで含めてコピーができたりなど、コマンドラインオプションが豊富で細かい制御も行える、かなり使えるツールです。
特に/MIRオプションを使用したフォルダ構造を含めたミラーリングはかなり重宝しています。

この不景気の折、社内PCのリプレースもなかなか実施できず、薄給の中から自宅用のPCリプレース費用もなかなか捻出できないため、IT担当者と言いつつも恥ずかしながらWindows Vista以降触ってもいないというあまり誇らしくない状況なわけですが、そんな中、robocopyは進化していたのですね。気づいていませんでした。

robocopyをコマンドラインオプションなしで実行すると簡単な使用方法が表示されますが、そこにバージョン情報も併せて表示されます。
今まで私が使用していたrobocopyはXP010というバージョンでしたが、世の中にはXP026というものが出ているようです。

新しいバージョンで何が良いかというと、何より/DCOPY:Tオプションが使用できることでしょう。
バージョンXP010でも/COPY:Tというオプションでファイルのタイムスタンプも変更せずにコピーが出来ていましたが、フォルダのタイムスタンプはコピー実施時になってしまっていました。
バージョンXP026で使用できる/DCOPY:Tオプションを使用すると、フォルダのタイムスタンプも変更せずにコピーが出来ます。
割と当たり前に出来ていてほしかったことが出来ていなかったのですが、いつの間にか可能になっていたようです。

社内でrobocopyを使用するタイミングとしては、ファイルサーバーや各種システムのハードウェアリプレース時にデータをそのまま引っ越したい場合に使用することが多いのですが、このフォルダの日付が変わってしまうことに関しては若干の不満がありました。
それが解消されている。
なんということでしょう。
さらに使えるツールになりました。

こちらのページで紹介されている、robocopyのGUI版をダウンロードしてインストールするとrobocopy version XP026もインストールされるようです。(%windir%\System32にインストールされるようです)
http://technet.microsoft.com/en-us/magazine/2006.11.utilityspotlight.aspx
Vistaには標準でXP027というバージョンが付属しているようですね。

というか、やはりIT管理者は新しいものにどんどん触手を伸ばしていかないとなあ。

2010年7月5日月曜日

IAS設定のエクスポート、インポート

IASの設定はDCのように同期が取られて複製されるわけではないので、1台ずつ同じ設定を行う必要がある。
これだと数が増えると面倒くさい、設定ミスによりサーバーごとに設定が異なってしまう等の問題がある。

netshによってIAS構成の書き出し、読み込みが行えるので、下記にその方法を記す。

■IAS設定の書き出し

コマンドプロンプトにて

netsh aaaa show config > <パス\ファイル.txt>

と入力し実行すると、ファイルにIAS設定情報が書き出される。

■IAS設定の読み込み

コマンドプロンプトにて

netsh exec <パス\ファイル.txt>

と入力し実行すると、設定情報が読み込まれる。

netshコマンドはIASを停止することなく実行可能。

ただし確認しているのはWindows 2000および2003のIASです...。